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新居格 随筆集 散歩者の言葉
¥2,200
戦後初の杉並区長として知られる新居格 随筆家としての名文を荻原魚雷が厳選 戦後初の杉並区長として知られる新居格(にい いたる)。著作リストが作れないほど多くの随筆や評論、批評を遺したものの、代表作と呼ばれるような作品もなく、『杉並区長日記』(弊社刊)と翻訳書(パール・バック『大地』等)を除いて新刊で読める本はない。 アナキストを自称し、議論を嫌い、知識人や文化人と呼ばれることを恥じ、戦時中も市井の人々や日々の生活を大切に生きた新居。そんな新居と同じく、散歩と読書をこよなく愛する高円寺の文筆家・荻原魚雷が、時に弱音や愚痴をこぼす彼の随筆を厳選、今の時代に蘇らせる。42の随筆と1つの詩を収めた名随筆集が誕生。 【本文表記:新漢字、旧かなづかい】 「注文に応じて書いてきたような短文は後世に残りにくい…没後もずっと読み継がれるような作家なんて、文学史の中でも一握りしかいない。だけど、一握りからこぼれた作家にも素晴らしい文章を書く人はいる。新居格もそのひとりであろう。」 (荻原魚雷・編者解説「高円寺の新居格」より) ◉目次 (詩) 自由人の言葉 爽やかな海景 性格破産者の感想 モダンガールの心臓 大地震の思ひ出 正月 春の淡彩 微涼を求めて 冬日独語 散歩者の言葉 小さな喜び 雑草の如く 断想 生活の錆 或る日のサローンにて 五月と読書生 時間 街と同盟する言葉 世界的なもの 批評家の生活 街の銀幕 林檎畠にて 鮒を釣る卓 凡人私語 晴日の書窓にて 或る日に思ふ 生活の楽しさ 人生老い莫し 貧民の叡智 小さな世界 旅する心 燕雀の志 春に考へる 書斎の春 順境・逆境 本と読書との好み 金について 眠むれぬ或る夜 菜園 散歩の哲学 高円寺にて 新生日本の姿 編者解説 高円寺の新居格(荻原 魚雷) ◉版元から一言 2017年に『杉並区長日記 地方自治の先駆者 新居格』を復刊(旧版は1955年)したのですが、それまで新刊で購入できる新居の著書はパール・バック『大地』(新潮文庫)の翻訳本しかありませんでした。多くの随筆や評論を遺したにもかかわらず、です。『杉並区長日記』はおかげさまで多少の評判にはなり、忘れられていた「新居格」という人物に注目していただくきっかけにはなりました。それはとても喜ばしい反面、1年にも満たない区長時代のみにスポットが当たってしまうことに少なからず違和感はありました。ならば次は随筆を復刻しよう、という宿題を自分に課したのです。 そんな思いを抱えていたころ、ブログなどで新居格によく言及していた荻原魚雷さんに出会いました。そこで、思い切って随筆集の企画を相談したところ、快く選者を引き受けていただけることになったのです。虹霓社は田舎暮らしがベースで、「出版社」というより「出版活動」とでも呼ぶべき制作体制ゆえ、刊行までにだいぶ時間がかかってしまいましたが、荻原さんが数ある随筆からじつに魅力的な作品を選んでくださったおかげで、ようやく新居の新たな随筆集が誕生しました。 ぜひ新居の素晴らしい随筆を味わっていただければ幸いです。 ◉プロフィール 著者:新居 格 (ニイ イタル) 1888(明治21)年、徳島県板野郡(現鳴門市)生まれ。東京帝大卒業後、読売や東京朝日などの新聞記者を経て文筆生活へ。個人の自由を重んじるアナキズムの立場から文芸評論や社会批評を論じる。パール・バック『大地』やジョン・スタインベック『怒りの葡萄』等、多くの翻訳も手がけたほか、「左傾」「モボ」「モガ」など時代の流行を上手く捉えた造語も生み出した。戦後は初の公選杉並区長や生活協同組合の理事長を務めるなど、市井の人々や日々の生活を大切にした。1951年逝去。享年63。主な著書に『季節の登場者』『アナキズム芸術論』『生活の錆』『女性点描』『生活の窓ひらく』『街の哲學』『心の日曜日』『市井人の哲学』『杉並区長日記』など多数。 編者:荻原魚雷 (オギハラギョライ) 1969年、三重県鈴鹿市生まれ。文筆家。著書に『中年の本棚』『古書古書話』『日常学事始』『本と怠け者』『古本暮らし』ほか、編者をつとめた本に梅崎春生『怠惰の美徳』『吉行淳之介ベスト・エッセイ』尾崎一雄『新編 閑な老人』富士正晴『新編 不参加ぐらし』などがある。
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【B品】杉並区長日記ー地方自治の先駆者・新居格
¥968
45%OFF
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【こちらはB品となります】 B品とは:書店から返品されて戻って来た本で、書店店頭で本体が少し焼けたり、汚れたり、カバーが擦れたりしているものです。本文を読むのは全く問題ないのですが、汚れや傷みなどがあるため「B品」として値引きして特別に販売するものです。なるべく汚れがないものからお送りするようにしております。なお、新品をご希望の方は下記ページにてご購入くださいませ。 <新品> https://kougeisha.theshop.jp/items/17286904 ◉戦後はじめて杉並区民が選んだ区長はアナキスト⁉ 敗戦後の廃墟と混沌の中、日本一の文化村を目指して杉並区の初代公選区長に就任、政治・行政の旧弊打破に挑み、小地域からの民主主義を掲げた破天荒でユニークな〝アナキスト区長〟新居格。彼が目指した理想の地方自治とは。区長在任わずか1年、苦闘の記録が約40年ぶりに待望の復刊。 ◉地方行政・地方自治の先駆者として 忘れられた文筆家・新居を、地方自治・地方行政、まちづくりの視点からの復権を試みた小松隆二氏(慶応大名誉教授)による渾身の書き下ろし小伝「〝地方自治・地方行政の鑑〟新居格の生涯と業績−典型的な自由人・アナキスト」ほか、ユートピアンであった新居の知られざる一面を当事者が綴った大澤正道氏によるエッセイ「新居格と「世界の村」のことなど」の2編を合わせて収録。 ・(杉並)区には学者、文化人、知識人達が多く在住しているのであるから、わたしはゲーテや、シラーや、ヴィーラントやリストの住んでいたワイマールのような、芸術的香気の高い地区にしてみたいと夢みた。 ・そうした夢の設計が、どの程度にまで実現するか、それともしないか、神様でないわたしには分からない。でも、わたしには夢みるものがあるのでなければ、わたしは区長なんかになっているのはいやだ。 ・天下国家をいうまえに、わたしはまずわたしの住む町を、民主的で文化的な、楽しく住み心地のよい場所につくり上げたい。日本の民主化はまず小地域から、というのがわたしの平生からの主張なのである。(本文より) ・本体1600円+税 ・B6判/並製/272頁 ・ISBN978-4-9909252-0-8 C0095 〔著者〕新居 格/にい いたる/1888-1951 徳島県板野郡斎田(現鳴門市)生まれ。東京帝大卒業後、読売、大阪毎日、東京朝日の各新聞社で活躍。退社後、作家、評論家としての地位を築く。「左傾」「モボ」「モガ」などの造語を生み出す。1920年代半ばからアナキズム陣営の先頭で評論活動を行う。協同組合運動(生活協同組合で知られる賀川豊彦は従兄弟)にも実践的に関与したほか、バール・バック『大地』の翻訳など。時代が悪化する中でも、できる限り戦争協力は避け、あえて街や市井の人の暮らしなどの日常を描き、ささやかな抵抗を試み続けた。 戦後すぐ東京都西部生活協同組合連合会の会長に就任。47年には日本一の文化村を目指して杉並区長に立候補し当選。しかし健康がすぐれず、また区議会や行政に失望してわずか1年で辞任。51年に脳溢血のため永眠。享年63。 〔小伝〕小松隆二「〝地方自治・地方行政の鑑〟新居格の生涯と業績−典型的な自由人・アナキスト」 〔エッセイ〕大澤正道「新居格と「世界の村」のことなど」 〔カバー・表紙デザイン〕成田圭祐(Irregular Rhythm Asylum) 〔企画/編集/本文組版〕古屋淳二(虹霓社)
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杉並区長日記ー地方自治の先駆者・新居格
¥1,760
【こちらの商品は特別割引定価のB品もあります】 https://kougeisha.theshop.jp/items/63720290 ◉戦後はじめて杉並区民が選んだ区長はアナキスト⁉ 敗戦後の廃墟と混沌の中、日本一の文化村を目指して杉並区の初代公選区長に就任、政治・行政の旧弊打破に挑み、小地域からの民主主義を掲げた破天荒でユニークな〝アナキスト区長〟新居格。彼が目指した理想の地方自治とは。区長在任わずか1年、苦闘の記録が約40年ぶりに待望の復刊。 ◉地方行政・地方自治の先駆者として 忘れられた文筆家・新居を、地方自治・地方行政、まちづくりの視点からの復権を試みた小松隆二氏(慶応大名誉教授)による渾身の書き下ろし小伝「〝地方自治・地方行政の鑑〟新居格の生涯と業績−典型的な自由人・アナキスト」ほか、ユートピアンであった新居の知られざる一面を当事者が綴った大澤正道氏によるエッセイ「新居格と「世界の村」のことなど」の2編を合わせて収録。 ・(杉並)区には学者、文化人、知識人達が多く在住しているのであるから、わたしはゲーテや、シラーや、ヴィーラントやリストの住んでいたワイマールのような、芸術的香気の高い地区にしてみたいと夢みた。 ・そうした夢の設計が、どの程度にまで実現するか、それともしないか、神様でないわたしには分からない。でも、わたしには夢みるものがあるのでなければ、わたしは区長なんかになっているのはいやだ。 ・天下国家をいうまえに、わたしはまずわたしの住む町を、民主的で文化的な、楽しく住み心地のよい場所につくり上げたい。日本の民主化はまず小地域から、というのがわたしの平生からの主張なのである。(本文より) ・本体1600円+税 ・B6判/並製/272頁 ・ISBN978-4-9909252-0-8 C0095 〔著者〕新居 格/にい いたる/1888-1951 徳島県板野郡斎田(現鳴門市)生まれ。東京帝大卒業後、読売、大阪毎日、東京朝日の各新聞社で活躍。退社後、作家、評論家としての地位を築く。「左傾」「モボ」「モガ」などの造語を生み出す。1920年代半ばからアナキズム陣営の先頭で評論活動を行う。協同組合運動(生活協同組合で知られる賀川豊彦は従兄弟)にも実践的に関与したほか、バール・バック『大地』の翻訳など。時代が悪化する中でも、できる限り戦争協力は避け、あえて街や市井の人の暮らしなどの日常を描き、ささやかな抵抗を試み続けた。 戦後すぐ東京都西部生活協同組合連合会の会長に就任。47年には日本一の文化村を目指して杉並区長に立候補し当選。しかし健康がすぐれず、また区議会や行政に失望してわずか1年で辞任。51年に脳溢血のため永眠。享年63。 〔小伝〕小松隆二「〝地方自治・地方行政の鑑〟新居格の生涯と業績−典型的な自由人・アナキスト」 〔エッセイ〕大澤正道「新居格と「世界の村」のことなど」 〔カバー・表紙デザイン〕成田圭祐(Irregular Rhythm Asylum) 〔企画/編集/本文組版〕古屋淳二(虹霓社)